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[被爆80年] 広島・長崎 街の記録116点 東京で写真展 沖縄開催も

 原爆写真の保存に取り組む団体「反核・写真運動」が17日、東京都文京区の文京シビックセンターで「被爆80年―広島・長崎写真展」を始めた。43年間で収集した116点を並べる。20日まで。8月にかけて沖縄県那覇、名護両市でも開く。

 職業写真家や市井の人たち27人が広島、長崎両市で1945年に撮影した写真を展示。熱線でひどいやけどを負った被爆者や救護所の様子のほか、焼け野原に立つ広島県産業奨励館(現原爆ドーム)など街の記録がある。

 開会行事では日本被団協代表理事の家島昌志さん(83)=東京=が、広島での自らと家族の被爆に触れ「写真を目に焼き付け、伝える努力をしてほしい」と語った。

 団体は1982年に写真家たち552人で発足し、約千点を収集する。被爆70年の2015年には「決定版 広島原爆写真集」「決定版 長崎原爆写真集」を刊行した。(高橋清子)

(2025年7月18日朝刊掲載)

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