[被爆80年] 原爆被害 共に学ぶ 中区で留学生と日本人学生 証言聞き理解深める
25年7月22日
原爆被害の実態について、広島市内の大学や専門学校に通う留学生と日本人の学生が一緒に学ぶ講座が21日、中区の原爆資料館であった。広島平和文化センターが主催し、参加した計約50人が被爆証言を聞くなどして学びを深めた。
留学生約30人と日本人学生約20人は互いに自己紹介。まず資料館のヒロシマピースボランティアから被爆の人体的な影響などについて講義を受けた。続いて資料館を見学し、爆心地から1・7キロの自宅で被爆した内藤慎吾さん(86)=南区=の証言を聞いた。
被爆直後に父と兄妹、8年後に母を亡くした内藤さんの体験を聞いた中国出身で広島経済大4年李雪さん(24)は「放射線障害に苦しみながらも国の援護を最期まで受けられなかったと知って衝撃だった」と話していた。
講座は、広島平和文化センターが「ひろしま奨学金」の受給者たち向けに2019年度から開いている。(桧山菜摘)
(2025年7月22日朝刊掲載)
留学生約30人と日本人学生約20人は互いに自己紹介。まず資料館のヒロシマピースボランティアから被爆の人体的な影響などについて講義を受けた。続いて資料館を見学し、爆心地から1・7キロの自宅で被爆した内藤慎吾さん(86)=南区=の証言を聞いた。
被爆直後に父と兄妹、8年後に母を亡くした内藤さんの体験を聞いた中国出身で広島経済大4年李雪さん(24)は「放射線障害に苦しみながらも国の援護を最期まで受けられなかったと知って衝撃だった」と話していた。
講座は、広島平和文化センターが「ひろしま奨学金」の受給者たち向けに2019年度から開いている。(桧山菜摘)
(2025年7月22日朝刊掲載)