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「8・6直前 重みある判決」 原爆症熊本訴訟 広島原告団

■記者 東海右佐衛門直柄

 原爆症認定をめぐる熊本地裁判決で国が敗訴した3日、集団訴訟の広島原告団の玉本晴英副団長たちが広島市中区の広島弁護士会館で会見した。19連敗の国に対し「原告全員の認定と、認定審査基準の再々度の見直しを」と訴えた。

 玉本副団長は、河村建夫官房長官が「原爆の日」までに訴訟の決着方針を示していることに触れ、「6日を前に非常に重みのある判決」と喜んだ。平和記念式典に参列する首相へは「広島で解決に向けた発言をしてくれるのでは」と期待感をにじませた。

 弁護団の佐々木猛也団長は、国が認定していない心筋梗塞(こうそく)や甲状腺機能低下症を原爆症と判断した判決を評価。「現在の審査基準が極めて不十分であると示している」と強調した。

(2009年8月4日朝刊掲載)

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