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今年の8・6も 響く歌声 シンガー・ソングライターのヒサ絵さん

 広島を愛する大阪出身のシンガー・ソングライターがいる。広島市中区の平和記念公園で開かれる「広島ワールドピースコンサート」で歌声を響かせてきたヒサ絵さん。「思いやりや優しさを届け、聞く人を笑顔にしたい」と精力的に活動する。

 「きれいな言葉を紡ぐ中島みゆきさんに憧れた」といい、2009年にデビュー。代表曲「祈り」は、悲惨な事件のニュースから感じたやりきれない思いを書き上げた。路上ライブに通りかかった警察官に「スカウト」され、犯罪被害者支援のチャリティーコンサートにも参加を続ける。

 普段は関西を中心に活動。広島との縁をつないだのは、23年から広島ワールドピースコンサートを続ける広島市出身の原田真二さん(66)だ。「祈り」を聴いた原田さんの誘いで出演を重ねる。今年5月にはマツダスタジアム(南区)での国歌斉唱を任せられた。

 「気付いたら広島が大好きになっていた。歌声を通して手と手をつなぐ感覚を届けたい」。8月6日、アリスガーデン(中区)である「PEACE音学会」に参加する。(高橋寧々)

(2025年7月19日朝刊掲載)

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