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[被爆80年] アートに平和への思い込め 広島空港に核廃絶願う壁画 10月設置 メキシコ人画家制作へ

 核兵器廃絶の願いを込めた巨大な壁画が10月、広島空港に設置される。メキシコ人の壁画家が日本被団協などと協力。企画者が県庁で18日に記者会見し、「ともにノーベル平和賞受賞者を出した広島とメキシコの思いを伝えたい」と語った。

 壁画は2面描く。アーティストのアドリー・デル・ロシオさんたち姉弟が、9月下旬から約3週間滞在して完成させる。日本被団協は原画の構想でアドバイスする。

 非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))」やピースボートの活動に関わってきたグティエレス一郎さん(47)らが昨年12月、県観光連盟に壁画制作を提案し、実現した。会見で日本被団協の箕牧(みまき)智之代表委員は「飛行機で広島を訪れた人が平和の尊さを感じられたら」と期待していた。制作費をクラウドファンディング(CF)で募っている。(岸慶太)

(2025年7月19日朝刊掲載)

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