[被爆80年] 撮影状況やその後を解説 東京の「ヒロシマ1945」展 報道機関6社の記者ら
25年7月19日
東京都写真美術館(東京・恵比寿)で開かれている「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」のギャラリートークが17日夜、同館であった。報道機関6社の担当者が、写真と映像の撮影状況や被写体となった人のその後の足取りを来場者約70人に解説した。
企画展を主催する中国、朝日、毎日の新聞3社、共同通信、中国放送にNHKが加わり、記者たちが交互にマイクを握った。中国新聞の水川恭輔編集委員は、原爆が広島に投下された直後に松重美人(よしと)さんが市民を捉えた5枚に言及。「市中心部はさらに悲惨で撮影できなかったという。写真の背後には写せなかった光景もある」と述べた。
毎日新聞広島支局の宇城昇専門記者は「被爆後の市街地に立つ少女」の写真を解説。少女が藤井幸子さんだと2017年に突き止めたが「原爆症のため42歳で亡くなっていた。生き残った人も苦しめるのが核兵器の非人道性だ」と語った。
ギャラリートークは31日も開く。同展は8月17日まで。(金崎由美)
(2025年7月19日朝刊掲載)
企画展を主催する中国、朝日、毎日の新聞3社、共同通信、中国放送にNHKが加わり、記者たちが交互にマイクを握った。中国新聞の水川恭輔編集委員は、原爆が広島に投下された直後に松重美人(よしと)さんが市民を捉えた5枚に言及。「市中心部はさらに悲惨で撮影できなかったという。写真の背後には写せなかった光景もある」と述べた。
毎日新聞広島支局の宇城昇専門記者は「被爆後の市街地に立つ少女」の写真を解説。少女が藤井幸子さんだと2017年に突き止めたが「原爆症のため42歳で亡くなっていた。生き残った人も苦しめるのが核兵器の非人道性だ」と語った。
ギャラリートークは31日も開く。同展は8月17日まで。(金崎由美)
(2025年7月19日朝刊掲載)