×

ニュース

「非核の日本」訴え 原水協など世界大会開幕 広島

■記者 金崎由美

 日本原水協などの原水爆禁止2009年世界大会は3日、広島市中区、広島厚生年金会館での国際会議で開幕した。米国や中国などの海外代表も交え、大会の全体テーマ「核兵器のない平和で公正な世界を」をめぐる討論を始めた。

 日本原水協の沢田昭二代表理事は「米国の核の傘に頼りながら他方で核兵器の放棄を求めても説得力がない」と日本の核政策を批判。「非核三原則と憲法9条を守り、非核の日本を」と訴えた。

 国際平和ビューローのトマス・マグヌスン会長(スウェーデン)は「核兵器のない世界」を提唱するオバマ米大統領が同時に抑止力の維持を表明している点を指摘。「まだ一歩がない」として、廃絶に向けた米国の具体的な行動を求めた。

 中東に非核兵器地帯を創設する必要性を強調したのはエジプトのワリード・アブデルナーセル駐日大使。核拡散防止条約(NPT)への加盟を拒むイスラエルを批判した。

 国際会議は5日まで。4日は、連合が核禁会議、原水禁国民会議と共催する平和ヒロシマ大会がある。

(2009年8月4日朝刊掲載)

関連記事
核兵器廃絶めぐり討論 東京で原水協 (09年5月25日)

年別アーカイブ