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[被爆80年] 仏から折り鶴3500羽 小中高生ら思いささぐ

 フランス・パリ南東の都市サンスから広島市へ折り鶴約3500羽が届いた。現地の子どもたちが被爆80年に合わせ、漫画を通じて日本の文化などを知るイベントの一環で作った。受け取った広島市は平和記念公園(中区)の原爆の子の像にささげた。

 同国内の小中高校や図書館など57施設が協力。関連行事では、被爆10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんを題材にしたアニメ「つるにのって」も上映し、地元の小学生たちが鑑賞した。

 折り鶴は今月、広島市職員が原爆の子の像の展示ブースに収めた。折り鶴の企画を担当したサンスの図書館司書クロエ・ボダンさん(37)は「子どもたちが広島に原爆が落とされた80年前に思いをはせる機会になった」とのコメントを寄せた。(小林可奈)

(2025年7月23日朝刊掲載)

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