[被爆80年] 悲しみ・怒り かみしめ伝え 広島 吉永小百合さん、原爆詩朗読会
25年7月27日
俳優の吉永小百合さんによる原爆詩の朗読会が26日、広島市中区の県民文化センターであった。原爆で家族を失った悲しみや怒りを一言一言かみしめるように伝えた。
がれきに挟まれた弟を亡くした兄の無念など子どもが残した4作を、ギタリスト村治奏一さんの演奏に合わせ、情感を込めて表現した。峠三吉の「にんげんをかえせ」や栗原貞子の「生ましめんかな」も読み上げた。
吉永さんは1986年から原爆詩の朗読を続ける。市の被爆体験伝承者でパート従業員の茂津目(もづめ)恵さん(52)=東区=は「吉永さんの言葉はすっと入ってきた。平和を願う強い思いに触れ、私も頑張ろうと励まされた」と話していた。
「第二楽章を語り継ぐ会」の主催で約530人が参加。収益は市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」(HANWA)などが10月5、6日に中区で開く「世界核被害者フォーラム」の開催費用に充てられる。(樋口浩二)
(2025年7月27日朝刊掲載)
がれきに挟まれた弟を亡くした兄の無念など子どもが残した4作を、ギタリスト村治奏一さんの演奏に合わせ、情感を込めて表現した。峠三吉の「にんげんをかえせ」や栗原貞子の「生ましめんかな」も読み上げた。
吉永さんは1986年から原爆詩の朗読を続ける。市の被爆体験伝承者でパート従業員の茂津目(もづめ)恵さん(52)=東区=は「吉永さんの言葉はすっと入ってきた。平和を願う強い思いに触れ、私も頑張ろうと励まされた」と話していた。
「第二楽章を語り継ぐ会」の主催で約530人が参加。収益は市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」(HANWA)などが10月5、6日に中区で開く「世界核被害者フォーラム」の開催費用に充てられる。(樋口浩二)
(2025年7月27日朝刊掲載)