[被爆80年] 原爆被害 小中学生に継承 東広島 39回目の「学習バス」平和公園へ 小3時に参加の高2生 案内役
25年7月26日
東広島市内の小中学生が原爆の被害などについて学びを深める活動「平和学習バス」が25日、広島市中区の平和記念公園一帯であった。東広島市の賀茂高の生徒25人が碑めぐりなどのガイドを担当。2年の岡田結衣さん(16)は、小学生の時に参加した経験をきっかけにガイドに応募し、後輩たちに原爆の恐ろしさや平和の尊さを伝えた。
岡田さんは、公園の南にある広島市立第一高等女学校(市女、現舟入高)の慰霊碑前で説明に立った。広島市内で最も多くの生徒が亡くなったことや、戦後の占領下では「原爆」の文字が使えず、原爆製造にも応用されたエネルギーの公式を碑に刻んだことについてゆっくりと説明した。
東西条小3年の時、母の勧めもあって平和学習バスに参加した岡田さん。「今度は私が教える側になってみたい」と思い、ガイドに応募した。碑巡りを終えた小中学生に語りかけた。「私も小学生の時に平和学習バスに参加した。でも1回だけだと分からない。何度も継続して訪れて、考えることが大切だよ」
平和学習バスは、東広島市原爆被爆資料保存推進協議会が主催し39回目。市内の小中学校から計48人が参加した。西条中3年の森山花奈(はな)さん(14)は「高校生の説明は分かりやすかった。私も高校生になったら、次の世代に伝えていきたい」と話していた。(石井雄一)
(2025年7月26日朝刊掲載)
岡田さんは、公園の南にある広島市立第一高等女学校(市女、現舟入高)の慰霊碑前で説明に立った。広島市内で最も多くの生徒が亡くなったことや、戦後の占領下では「原爆」の文字が使えず、原爆製造にも応用されたエネルギーの公式を碑に刻んだことについてゆっくりと説明した。
東西条小3年の時、母の勧めもあって平和学習バスに参加した岡田さん。「今度は私が教える側になってみたい」と思い、ガイドに応募した。碑巡りを終えた小中学生に語りかけた。「私も小学生の時に平和学習バスに参加した。でも1回だけだと分からない。何度も継続して訪れて、考えることが大切だよ」
平和学習バスは、東広島市原爆被爆資料保存推進協議会が主催し39回目。市内の小中学校から計48人が参加した。西条中3年の森山花奈(はな)さん(14)は「高校生の説明は分かりやすかった。私も高校生になったら、次の世代に伝えていきたい」と話していた。(石井雄一)
(2025年7月26日朝刊掲載)