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森下さんらと考える核廃絶 広島で2日シンポ

 国際平和シンポジウム「核兵器廃絶への道」が8月2日午後1時から、広島市中区の広島国際会議場で開かれる。世界的なバレリーナ森下洋子さん(中区出身)たちが登壇し「戦後80年、未来へつむぐ」をテーマに多彩な議論を展開する。

 冒頭、安佐南区出身のピアニスト萩原麻未さんが被爆ピアノ「明子さんのピアノ」でショパンのノクターン「遺作」などを奏で、市民団体HOPEプロジェクトの二口とみゑ代表たちと対談する。続く第1部では、核兵器禁止条約を推進するオーストリア外務省のアレクサンダー・クメント軍縮局長が基調講演した後、日本被団協の和田征子事務局次長、米デュポール大の宮本ゆき教授たちが討論する。

 第2部は森下さんが登壇し、復興期の思い出や祖母の被爆体験、平和への思いを語る。中国新聞、長崎新聞、朝日新聞3社合同の「全国被爆者アンケート」を担当した記者による報告や、二重被爆者の故山口彊(つとむ)さんの孫・原田小鈴さん、日本被団協の浜住治郎事務局長たちによるトークセッションもある。

 広島市と朝日新聞社などが主催する。同時通訳と手話通訳が付く。先着450人。入場無料。(桑島美帆)

(2025年7月26日朝刊掲載)

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