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[被爆80年] 核兵器廃絶 22歳の思い 世羅 町出身の共同代表講演

 核兵器廃絶を目指す若者グループ「KNOW NUKES TOKYO(ノーニュークストーキョー)」の共同代表を務める倉本芽美さん(22)が、世羅町甲山の大田庄歴史館で「核時代を生きる当事者として」をテーマに講演した。同館で開催中の「平和への証言展」の関連行事で、町内外の約50人が耳を傾けた。

 倉本さんは世羅町出身の立命館大4年生。26日の講演では、核兵器の非人道性をはじめ、非政府組織(NGO)の活躍で核兵器禁止条約が2021年に発効された経緯を説明した。

 3月に米ニューヨークであった核兵器禁止条約締約国会議の期間中、現地から交流サイト(SNS)で会議の速報を毎日発信した取り組みも紹介。「市民一人一人が、できる時にできることを行う『平和の種まき』を通じて、平和を創造する社会へとつなげていこう」と訴えた。

 三原市西宮の看護師山中仁さん(67)は「どうすれば非核を訴える声が国際社会に届くのか、自分ごととして考えるきっかけになった」と話していた。  (藤井智康)

(2025年7月29日朝刊掲載)

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