[被爆80年] 「報道の役割大きい」 ノーベル賞委員長 企画展見学
25年7月29日
ノルウェー・ノーベル賞委員会のフリードネス委員長(40)が28日、東京・恵比寿の都写真美術館で、広島原爆の記録写真と映像を集めた「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」を見学した。「当時も今も、核兵器のもたらす非人道的な結末を伝える報道の役割は大きい」と語った。
フリードネス氏は、原爆投下日の御幸橋西詰め(現広島市中区)の惨状を伝える写真に見入った。苦しむ市民に謝罪しながら撮影したという中国新聞社の故松重美人(よしと)さんの思いに触れ「記録を残そうとする記者の力強さが伝わってくる」と感想を述べた。
報道各社の取材に「写真は核兵器が何をもたらすか、明確に示している。多くの人に訪れてもらいたい」と話した。
企画展は中国、朝日、毎日の新聞3社、中国放送、共同通信社の主催。1945年に撮影した計164点を展示している。8月17日まで。(宮野史康)
(2025年7月29日朝刊掲載)
フリードネス氏は、原爆投下日の御幸橋西詰め(現広島市中区)の惨状を伝える写真に見入った。苦しむ市民に謝罪しながら撮影したという中国新聞社の故松重美人(よしと)さんの思いに触れ「記録を残そうとする記者の力強さが伝わってくる」と感想を述べた。
報道各社の取材に「写真は核兵器が何をもたらすか、明確に示している。多くの人に訪れてもらいたい」と話した。
企画展は中国、朝日、毎日の新聞3社、中国放送、共同通信社の主催。1945年に撮影した計164点を展示している。8月17日まで。(宮野史康)
(2025年7月29日朝刊掲載)