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[被爆80年] 平和願う折り鶴 ウズベキスタンから 現地の日本語講師亀井さん(安佐南出身) 教え子500羽 原爆の子の像へ

 ウズベキスタンから平和を願う折り鶴が届いた。現地で日本語講師をしている広島市安佐南区出身の亀井ゆかりさん(60)が大学生たちに折ってもらった約500羽を一時帰国に合わせて持ち帰った。8月6日に平和記念公園(中区)内にある原爆の子の像にささげる。

 首都タシケントにある国立世界言語大学で2024年9月から日本語を教える亀井さん。授業で広島の惨状や千羽鶴の意味を説明すると、学生たちは涙を流しながら聴き入ったという。

 ウクライナと同様、旧ソ連の構成国だったウズベキスタン。職を求めてロシアに行く人も多い。「身近だからこそウクライナとロシアの戦争について語りにくい雰囲気」と話す。

 9月初旬にはウズベキスタンに戻る亀井さん。「広島の被爆について知ってもらい、平和の大切さへの思いを分かち合えれば」と、さらに多くの原爆資料と折り紙を持参する予定だ。(二井理江)

(2025年7月30日朝刊掲載)

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