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[被爆80年] 平和守る行動 若者考える 5~7日 広島市内で集い

 8月6日に広島市が営む平和記念式典に合わせて、広島平和文化センターは5~7日に「全国平和学習の集い」を広島国際会議場など中区の4カ所で開く。22都道県から小中高生や大学生たち約1100人が参加。被爆の惨禍に理解を深めてもらい、継承につなげる。

 参加者は式典への参列とともに「集い」のいずれか1日に出席する。被爆者の証言を聞き、街の惨状や放射線被害について学ぶ。討議では、地元の戦争被害を紹介し平和を守る行動を考える。

 昨年まで「ヒロシマ青少年平和の集い」として約200人規模で開催。今年から国の補助金を活用して派遣自治体の経費を一部負担し、若者の被爆地訪問を促している。30日に市役所で記者会見した平和文化センターの谷史郎副理事長は「原爆投下をリアルに理解するのが出発点。日常の平和が当たり前でないと気付いてほしい」と述べた。

 6日には平和への取り組みを発表し合う「全国こども平和サミット」も広島国際会議場で開き、20都道府県の約千人が集う。両行事は広島県内外の中高生約330人がボランティアで支える。会見には16人が同席。中広中3年小畑颯佑さん(15)=西区=は「一日も早く核兵器をなくす強い思いを県外の参加者に伝えたい」と意気込んだ。(樋口浩二)

(2025年7月31日朝刊掲載)

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