命映す犠牲者812人の名 6日平和公園 初の読み上げる集い
25年7月31日
平和記念公園(広島市中区)の原爆供養塔に安置されている遺骨のうち、名前が分かっていながら遺族が判明していない812人の名前を読み上げる集いが8月6日に現地である。死没者一人一人に名前と人生があったことを多くの人に実感してもらおうと、平和活動に取り組む有志が初めて企画。参加を呼びかけている。
午前9時15分開始。市の納骨名簿に基づき、参加者がリレー形式で名前を読む。複数の読み方や、朝鮮半島出身者で創氏改名による日本名で表記されている可能性がある点などにも触れる。当日はユーチューブで配信する。
核廃絶に取り組む安佐南区出身の高垣慶太さん(23)=東京=たちが企画した。沖縄県の平和祈念公園にある「平和の礎(いしじ)」に刻まれた、沖縄戦犠牲者の名前を読む集いを開いている関係者から後押しされた。30日に配信準備で供養塔を訪れた高垣さんは「死者の数字ではなく、人間が亡くなったんだという感覚を大切にしたい」と意義を語った。
8月7日午前10時半からはエソール広島(中区)で、広島県立広島第二高等女学校(第二県女、現皆実高)の死没者の名前を同校出身の被爆者切明千枝子さん(95)=安佐南区=と共に読み上げる催しも開く。(下高充生)
(2025年7月31日朝刊掲載)
午前9時15分開始。市の納骨名簿に基づき、参加者がリレー形式で名前を読む。複数の読み方や、朝鮮半島出身者で創氏改名による日本名で表記されている可能性がある点などにも触れる。当日はユーチューブで配信する。
核廃絶に取り組む安佐南区出身の高垣慶太さん(23)=東京=たちが企画した。沖縄県の平和祈念公園にある「平和の礎(いしじ)」に刻まれた、沖縄戦犠牲者の名前を読む集いを開いている関係者から後押しされた。30日に配信準備で供養塔を訪れた高垣さんは「死者の数字ではなく、人間が亡くなったんだという感覚を大切にしたい」と意義を語った。
8月7日午前10時半からはエソール広島(中区)で、広島県立広島第二高等女学校(第二県女、現皆実高)の死没者の名前を同校出身の被爆者切明千枝子さん(95)=安佐南区=と共に読み上げる催しも開く。(下高充生)
(2025年7月31日朝刊掲載)