×

ニュース

カザフ反核運動家 原爆慰霊碑に献花

 旧ソ連が核実験を繰り返したカザフスタンの反核運動家マイラ・アベノバさん(71)が30日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。8月2日に市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト(ヒロセミ)」が市内で開く集会に出席するため来日した。

 アベノバさんは、旧セミパラチンスク核実験場の被害者が暮らすセメイ市の市民団体の代表。10年以上にわたり周辺での核被害を訴え、住民を支援してきた。この日は慰霊碑前で黙とうし、「核兵器廃絶に向け広島とカザフが力を合わせ、さらに行動することが必要だ」と訴えた。

 ヒロセミによる集会は8月2日午後3時から南区の市留学生会館である。アベノバさんは同国の核実験被害者の現状や反核運動を語る。元広島市長の平岡敬さんや広島大の星正治名誉教授も参加を予定する。入場無料。(小林可奈)

(2025年7月31日朝刊掲載)

年別アーカイブ