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[被爆80年] 日本被団協ノーベル平和賞 受賞記念の看板を設置 豊平原爆被爆者の会

 北広島町豊平地域の豊平原爆被爆者の会(箕牧(みまき)智之会長)は30日、被爆80年と日本被団協のノーベル平和賞受賞を記念して同町戸谷の「平和の碑」の隣に設置した看板の除幕式をした。

 看板は縦30センチ、横100センチ。原爆ドームのシルエットに被爆80年の文字をあしらい、日本被団協がノーベル平和賞を受賞した日付を記す。昨年設置した憲法9条の条文の看板の上に据えた。

 清掃活動に合わせた除幕式には、被爆者や被爆2世たち計15人が参加。平和の碑に放水して汚れを落とし、周辺の草取りをした後、看板の幕を取り、碑前に献花した。箕牧会長が持参したノーベル平和賞の賞状とメダルのレプリカも披露した。

 最大約600人いた同会の会員は現在約150人。胎内被爆した斎藤加代子さん(79)は「亡くなった被爆者の平和への思いをできる限りつないでいきたい」と決意を新たにしていた。(与倉康広)

(2025年7月31日朝刊掲載)

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