[被爆80年] 廿日市ゆかりの作品 朗読会 3日 「屍の街」や枕崎台風の惨劇
25年8月1日
被爆80年を機に廿日市市ゆかりの文学作品などの朗読会「廿日市市で辿(たど)るヒロシマの記憶」が3日午後5時から、廿日市市下平良の文化ホールウッドワンさくらぴあである。市と市教委の主催で、はつかいち市民図書館が企画した。
語り手は民放の元アナウンサーたちでつくる「ひろしま音読の会」のメンバー。前半は作家の大田洋子(1903~63年)が被爆後に同市玖島で執筆した代表作「屍(しかばね)の街」を読み上げる。
後半は原爆被害調査のために同市の大野陸軍病院を訪れていた京都大の調査班11人が、枕崎台風による土石流で犠牲となった惨劇を語る。音読の会が、同館の蔵書や資料を基にオリジナルの台本を作った。
同館の児玉英子館長は「原爆被害を語れる人はどんどん減っている。過去を継承し平和の大切さを考える機会にしたい」と話す。入場無料。同館☎0829(20)0333。(八百村耕平)
(2025年8月1日朝刊掲載)
語り手は民放の元アナウンサーたちでつくる「ひろしま音読の会」のメンバー。前半は作家の大田洋子(1903~63年)が被爆後に同市玖島で執筆した代表作「屍(しかばね)の街」を読み上げる。
後半は原爆被害調査のために同市の大野陸軍病院を訪れていた京都大の調査班11人が、枕崎台風による土石流で犠牲となった惨劇を語る。音読の会が、同館の蔵書や資料を基にオリジナルの台本を作った。
同館の児玉英子館長は「原爆被害を語れる人はどんどん減っている。過去を継承し平和の大切さを考える機会にしたい」と話す。入場無料。同館☎0829(20)0333。(八百村耕平)
(2025年8月1日朝刊掲載)