[被爆80年] 被爆者医療の歩みや使命は 広島県医師会など講演会
25年8月4日
「ヒロシマ医師の被爆80年」をテーマに、広島県医師会と広島市医師会は3日、同市東区の県医師会館で講演会を開いた。広島大名誉教授の鎌田七男さん(88)たち3人が、被爆者医療の歩みや医師の使命を伝えた。
鎌田さんは、原爆症の治療法を探る原子爆弾後障害研究会の活動や在外被爆者の健診など今も続く取り組みを紹介。その上で「放射線が与える影響は、未解決部分が残っている」と指摘した。元広島大学長の原田康夫さん(94)は、14歳の時に入市被爆した体験を写真を交えて語った。
広島大病院研修医の井上つぐみさん(25)は、市の被爆体験伝承者としての活動を報告。医師として放射線の人体への影響を正しく説明することが「核兵器の非人道性を伝えることになる」と強調した。
市民や医療従事者を目指す学生たち約300人が聞いた。同館の伝承コーナーでは、被爆直後から救護や治療に尽力した医師たちの記録を取り上げる展示も始まった。(山本真帆)
(2025年8月4日朝刊掲載)
鎌田さんは、原爆症の治療法を探る原子爆弾後障害研究会の活動や在外被爆者の健診など今も続く取り組みを紹介。その上で「放射線が与える影響は、未解決部分が残っている」と指摘した。元広島大学長の原田康夫さん(94)は、14歳の時に入市被爆した体験を写真を交えて語った。
広島大病院研修医の井上つぐみさん(25)は、市の被爆体験伝承者としての活動を報告。医師として放射線の人体への影響を正しく説明することが「核兵器の非人道性を伝えることになる」と強調した。
市民や医療従事者を目指す学生たち約300人が聞いた。同館の伝承コーナーでは、被爆直後から救護や治療に尽力した医師たちの記録を取り上げる展示も始まった。(山本真帆)
(2025年8月4日朝刊掲載)