×

ニュース

オバマ大統領に続け 広島訪れ平和誓う ハワイの母校から2人

■記者 馬上稔子

 オバマ米大統領の母校であるハワイ・プナホウ学園の生徒2人が3日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、被爆者の証言を聞いた。

 8月末から高等部3年に進むケイラ・ムラタさん(16)とケビン・チャンさん(17)。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で、爆心地から2.3キロ(現西区己斐東)で被爆した大林芳典さん(80)=南区=の体験談を動画に収め、メモを取るなどして熱心に耳を傾けた。

 チャンさんは「核兵器廃絶のために何かしたいとの思いが強くなった。他の学校とも連携して行動を起こしたい」と話していた。

 2人の来日は、プナホウ学園の日本語教師で広島市南区出身の被爆2世、ピーターソン・ひろみさん(60)が「被爆の実情を知り、広める機会に」と基金を設立して実現させた。同行しているピーターソンさんによると、今後も毎年2人ずつ生徒を広島に送り出す計画。今回は10日まで滞在し、6日の市の平和記念式典にも参列する。

(2009年8月4日朝刊掲載)

関連記事
「オバマさん、被爆地に来て」 日米の若者が実現に連携 (09年1月 8日)

年別アーカイブ