×

ニュース

[被爆80年] 核なき世界へ 願い込め 三良坂・吉舎で灯籠や千羽鶴

 被爆80年となる広島原爆の日(6日)を前に、三次市内で平和を願い原爆犠牲者を悼む行事が開かれた。市民や遺族が戦争も核兵器もない世界を祈った。(向井千夏、戸田剛就、林淳一郎)

 三良坂町の三良坂平和公園では1日夜、市主催の「平和のつどい」に約500人が参加した。全員で黙とうし、地元の小中学生4人が「未来を担う者として核兵器を捨てよと世界へ向けて訴えよう」などと市の平和非核都市宣言を朗読した。

 平和記念公園(広島市中区)の折り鶴を再利用した灯籠約500個に親子連れたちが明かりをともすと、「みんな仲良く」「戦争のない世界」などのメッセージが浮かんだ。シンガー・ソングライターHIPPY(ヒッピー)さん(44)のトークとライブもあり、力強い歌声が響く中、平和への思いを一つにした。

 「子どもたちのために核兵器のない世界にしなければ」と三良坂町の桜井敬子さん。祖父は入市被爆し60歳になる前に他界した。三次小6年亀田莉央さん(11)は「身の回りの小さな幸せをたくさん見つけることが平和につながる」と話した。

 吉舎町では2日、被爆者や被爆2世でつくる町原爆の会(48人)が複合施設よっしゃ吉舎で原爆死没者慰霊追悼式を営んだ。この1年で町内の被爆者2人が亡くなり、死没者名簿の記載者は489人に。参列した20人が白菊を手向けて悼んだ。

 近くの慰霊碑に吉舎小児童や吉舎、敷地保育所の園児が折った千羽鶴も掲げた。亡き母が入市被爆した栗原辰吉会長(74)は「原爆の非人道性を伝えていくため、全力を尽くす」と強調した。

(2025年8月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ