[被爆80年] 朝鮮半島出身の犠牲者追悼 広島の協議会 初の集会
25年8月3日
広島県朝鮮人被爆者協議会(金鎮湖(キム・ジノ)会長)が2日、広島市南区の市留学生会館で、朝鮮半島出身の原爆犠牲者を追悼する会を初めて開いた。前身の「県朝鮮人被爆者連絡協議会」が1975年に発足して以来、慰霊碑の建立を目指してきたが実現せず、被爆80年を機に集会を企画した。
在日朝鮮人被爆者や二つの県被団協の理事長たち約110人が参列。黙とうし、花を手向けた。金会長は、日本の植民地政策によって被爆した歴史や慰霊碑建立を模索してきた経緯を説明し、「同胞、日本の市民の方々と共に歴史を引き継ぎ、手を携えていけることを願ってやみません」と述べた。
慰霊碑を巡っては、平和記念公園(中区)内に韓国人被爆者との「統一碑」設置も視野に、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)県本部が在日本大韓民国民団(民団)県地方本部や広島市と協議を重ねてきたが、具体化していない。(小林可奈)
(2025年8月3日朝刊掲載)
在日朝鮮人被爆者や二つの県被団協の理事長たち約110人が参列。黙とうし、花を手向けた。金会長は、日本の植民地政策によって被爆した歴史や慰霊碑建立を模索してきた経緯を説明し、「同胞、日本の市民の方々と共に歴史を引き継ぎ、手を携えていけることを願ってやみません」と述べた。
慰霊碑を巡っては、平和記念公園(中区)内に韓国人被爆者との「統一碑」設置も視野に、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)県本部が在日本大韓民国民団(民団)県地方本部や広島市と協議を重ねてきたが、具体化していない。(小林可奈)
(2025年8月3日朝刊掲載)