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首相、平和式典出席へ 就任後初 被爆者団体と対話も

 石破茂首相は5日、広島市で6日に開かれる原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)に出席するため、広島入りする。式典出席は首相就任後初めて。4日、林芳正官房長官が記者会見で発表した。

 首相は歴代首相と同じく式典であいさつし、被爆者団体との対話にも臨む見通し。ロシアによる核兵器使用を示唆する発言をはじめ、核軍縮が後退しかねない国際情勢に対し「核兵器のない世界」の実現に向けた決意を示すとみられる。

 関係者によると、首相は6日には米国の関税措置を巡り、広島県内の企業関係者と意見交換会を開く見通し。

 石破政権は核政策に関し、従来政権の考えを踏襲している。核兵器保有国が加盟する核拡散防止条約(NPT)の枠組みを重視。一方、核兵器禁止条約の批准、署名はせず、3月の締約国会議へのオブザーバー参加も見送った。(中川雅晴)

(2025年8月5日朝刊掲載)

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