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遮二無二 CARP2025 大瀬良 平和への感謝胸に 球団「復興の象徴 勝利届ける」

長崎出身 原爆投下80年のあす先発予定

 野球ができる平和への感謝を胸に、大瀬良がマウンドへ向かう。広島に原爆が投下されて80年となる6日、DeNA戦(横浜)に先発予定。長崎出身の右腕は毎年8月6日と9日に黙とうを欠かさず、広島が歩んできた歴史に関心が高い。「カープは復興の象徴として誕生した球団。勝利を届けたい」と決意を新たにする。(中川晃平、写真も)

 4日はマツダスタジアムで調整。時折笑顔を見せながら、リラックスした雰囲気でキャッチボールやダッシュに励んだ。「練習ができて、試合ができて、みんなに応援してもらえるのは平和だからこそ。広島にいて、何げない日々が幸せだと感じる」と力を込めた。

 6日はナイターだが、午前8時15分に広島の方角へ黙とうする。「広島にとって特別な日。どこで投げても、その思いは変わらない」。スマートフォンの書籍アプリに漫画「はだしのゲン」を取り込んでおり、移動時などに読んでいるという。

 3週間ぶりの5勝目を狙う。新加入のビシエドや宮崎が並ぶDeNA打線を「活発」と警戒した上で「精いっぱいプレーする姿を見せて、今の幸せは当たり前じゃないとみんなで再確認できる日にしたい」と強調した。中6日で回れば、13日の阪神戦(マツダ)で平和と核兵器廃絶を訴える「ピースナイター」に先発する。

(2025年8月5日朝刊掲載)

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