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子ども・教職員の原爆犠牲者悼む 中区で慰霊祭

 原爆で犠牲になった国民学校の子どもや教職員の慰霊祭が4日、広島市中区の平和記念公園南側の緑地帯にある「原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑」の前であった。

 遺族や市内の小中学19校の児童・生徒たち157人が参列した。全員で黙とうし、代表して安佐北区の高南小6年児玉葵市(きいち)さん(11)が「私たちにできることは争いをせず、互いを尊重して平和を伝え続けること」とあいさつした。

 参列者は一人一人、折り鶴や花を碑に手向けた。安芸区の西京雄二さん(78)は、7歳だった姉の節子さんと3歳だった兄の紘一さんを亡くした。「原爆がなければという思いは変わらない。不幸な人を増やすだけの世界の争いが早く終わってほしい」と願った。

(2025年8月5日朝刊掲載)

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