原爆被害 4人が動画で証言 広島平和文化センター制作
25年8月5日
被爆80年に合わせ、広島平和文化センター(広島市中区)は、原爆がもたらす惨状を「熱線」「爆風」「放射線」の三つの特徴から伝える動画を制作した。原爆資料館(同)が所蔵する元館長の高橋昭博さん(2011年に80歳で死去)たち被爆者4人の証言映像を編集し、約20分にまとめた。
高橋さんは爆心地から1.4キロの市立中(現基町高)の校庭で被爆し、爆風で校舎がつぶれた様子を証言。街中に遺体があふれる状況を「生き地獄」と表現している。腎臓などに6度のがんを患い、今もがんに苦しむ新井俊一郎さん(93)=南区=の証言は、今回の動画制作のために収録した。
動画は6日午後5時から広島国際会議場(中区)で開く特別国際シンポジウムで初公開。ユーチューブで同時配信もする。平和文化センターは「各地で紛争が続く中、核兵器の非人道性を伝え、平和を築く一歩にしたい」としている。(樋口浩二)
(2025年8月5日朝刊掲載)
高橋さんは爆心地から1.4キロの市立中(現基町高)の校庭で被爆し、爆風で校舎がつぶれた様子を証言。街中に遺体があふれる状況を「生き地獄」と表現している。腎臓などに6度のがんを患い、今もがんに苦しむ新井俊一郎さん(93)=南区=の証言は、今回の動画制作のために収録した。
動画は6日午後5時から広島国際会議場(中区)で開く特別国際シンポジウムで初公開。ユーチューブで同時配信もする。平和文化センターは「各地で紛争が続く中、核兵器の非人道性を伝え、平和を築く一歩にしたい」としている。(樋口浩二)
(2025年8月5日朝刊掲載)