核抑止依存の転換訴え 平和公園で韓国人犠牲者慰霊祭 遺族たち230人 碑前で黙とう
25年8月6日
韓国人原爆犠牲者慰霊祭が5日、広島市中区の平和記念公園で営まれた。在日本大韓民国民団(民団)広島県地方本部が韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前で催し、遺族たち約230人が犠牲者を追悼した。
この1年に死亡を確認した被爆者10人を書き加えた計2824人分の死没者名簿を奉納し、黙とう。地方本部の金基成(キム・キソン)団長は「今もなお、被爆地の記憶を教訓としない核保有国の軍事的侵略によって世界各地で罪のない人々の命が奪われている」と述べ、核抑止依存からの転換を訴えた。
被爆2世で、昨年12月にノルウェー・オスロであった日本被団協へのノーベル平和賞授賞式に出席した李太宰(イ・テジェ)さん(66)=釜山市=も参列。「若者たちが平和な世界に向け歴史をよく学ぶことを期待している」と語った。
慰霊祭には非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))のメリッサ・パーク事務局長が初めて出席した。(下高充生)
(2025年8月6日朝刊掲載)
この1年に死亡を確認した被爆者10人を書き加えた計2824人分の死没者名簿を奉納し、黙とう。地方本部の金基成(キム・キソン)団長は「今もなお、被爆地の記憶を教訓としない核保有国の軍事的侵略によって世界各地で罪のない人々の命が奪われている」と述べ、核抑止依存からの転換を訴えた。
被爆2世で、昨年12月にノルウェー・オスロであった日本被団協へのノーベル平和賞授賞式に出席した李太宰(イ・テジェ)さん(66)=釜山市=も参列。「若者たちが平和な世界に向け歴史をよく学ぶことを期待している」と語った。
慰霊祭には非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))のメリッサ・パーク事務局長が初めて出席した。(下高充生)
(2025年8月6日朝刊掲載)