核なき世界へ 行動を考える 広島で全国学習の集い開始 若者、証言聴き討議
25年8月6日
被爆の惨禍を学ぶ「全国平和学習の集い」が5日、広島市中区で始まった。7日までに22都道県の小中高生と大学生たち計約1100人が順次参加し、核兵器のない平和な世界に向けた行動を考える。
広島国際会議場では北海道から沖縄県までの13市区町から訪れた約170人が、14歳の時に軍需工場で被爆した梶本淑子さん(94)=西区=の体験を聴いた。がれきの山からはい出した街は「目玉が飛び出す死体が転がる地獄だった」との証言をメモする参加者もいた。
新潟県小千谷市の中学3年荒川咲帆さん(15)は「初めて被爆証言を聴き、私と同世代の子どもたちが一瞬で亡くなる原爆の恐ろしさを感じた。多くの人に伝えていきたい」と話した。紛争の解決策を探るグループ討議もあり、約60人の学生ボランティアが司会などで支えた。
広島平和文化センターの主催。昨年度まで開いていた別名の集会を国の経費補助を得て、規模と内容を拡充した。6日は参加者が平和記念式典に臨む。(樋口浩二)
(2025年8月6日朝刊掲載)
広島国際会議場では北海道から沖縄県までの13市区町から訪れた約170人が、14歳の時に軍需工場で被爆した梶本淑子さん(94)=西区=の体験を聴いた。がれきの山からはい出した街は「目玉が飛び出す死体が転がる地獄だった」との証言をメモする参加者もいた。
新潟県小千谷市の中学3年荒川咲帆さん(15)は「初めて被爆証言を聴き、私と同世代の子どもたちが一瞬で亡くなる原爆の恐ろしさを感じた。多くの人に伝えていきたい」と話した。紛争の解決策を探るグループ討議もあり、約60人の学生ボランティアが司会などで支えた。
広島平和文化センターの主催。昨年度まで開いていた別名の集会を国の経費補助を得て、規模と内容を拡充した。6日は参加者が平和記念式典に臨む。(樋口浩二)
(2025年8月6日朝刊掲載)