鎮魂と希望 祈りの音色 広響「平和の夕べ」
25年8月6日
被爆80年の原爆の日を前に広島交響楽団は5日、広島市中区の広島文化学園HBGホールで「平和の夕べ」コンサートを開いた。クリスティアン・アルミンク音楽監督のタクトで、戦争犠牲者を悼み、希望の音色を響かせた。
20世紀初頭に作曲された2曲でプログラムを構成した。幕開けのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」では、ロシア出身の実力派ピアニスト、ダニール・トリフォノフが圧巻の演奏を披露。オーケストラの重厚なハーモニーに合わせ、感受性豊かに哀愁を帯びた旋律を奏でた。
後半は、マーラー「交響曲第4番」。「天上の喜び」で知られる第4楽章では、ソプラノ歌手の石橋栄実が平和への祈りを込めて独唱し、甘美な歌声で会場を包んだ。中国新聞社などの主催。約千人が鑑賞した。同じ曲目で、7日に大阪、8日に東京で公演を開く。(桑島美帆)
(2025年8月6日朝刊掲載)
20世紀初頭に作曲された2曲でプログラムを構成した。幕開けのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」では、ロシア出身の実力派ピアニスト、ダニール・トリフォノフが圧巻の演奏を披露。オーケストラの重厚なハーモニーに合わせ、感受性豊かに哀愁を帯びた旋律を奏でた。
後半は、マーラー「交響曲第4番」。「天上の喜び」で知られる第4楽章では、ソプラノ歌手の石橋栄実が平和への祈りを込めて独唱し、甘美な歌声で会場を包んだ。中国新聞社などの主催。約千人が鑑賞した。同じ曲目で、7日に大阪、8日に東京で公演を開く。(桑島美帆)
(2025年8月6日朝刊掲載)