核兵器の廃絶へ 胎内被爆者 心を一つに 広島で集い 被団協代表理事の松浦さん講演
25年8月6日
母親のおなかの中で原爆に遭った胎内被爆者の集いが5日、広島市中区であった。日本被団協代表理事で当事者の松浦秀人さん(79)=松山市=が講演。「希望を持って、核兵器も戦争もない世界に向け力を合わせよう」と訴えた。
松浦さんは母親が爆心地から約3キロの南観音町(現西区)で被爆。3カ月余りして生まれ、被爆者としての意識はなかったが、大学生の時に被爆者の話を聞いた経験が活動の契機になったと振り返った。
「生きている間に核兵器禁止条約ができると思っていなかった。人類の歴史は着実に前に進んでいる」と強調。昨年12月に日本被団協へのノーベル平和賞授賞式出席のため訪れたノルウェー・オスロで、大学生が熱心に講演を聴いてくれた様子も伝えた。
胎内被爆者の会(原爆胎内被爆者全国連絡会)が年1回開き、12回目。会員は19都府県に82人いるという。集いには会員たち約20人が参加し、互いの近況や長崎県での支部結成などの報告もあった。(下高充生)
(2025年8月6日朝刊掲載)
松浦さんは母親が爆心地から約3キロの南観音町(現西区)で被爆。3カ月余りして生まれ、被爆者としての意識はなかったが、大学生の時に被爆者の話を聞いた経験が活動の契機になったと振り返った。
「生きている間に核兵器禁止条約ができると思っていなかった。人類の歴史は着実に前に進んでいる」と強調。昨年12月に日本被団協へのノーベル平和賞授賞式出席のため訪れたノルウェー・オスロで、大学生が熱心に講演を聴いてくれた様子も伝えた。
胎内被爆者の会(原爆胎内被爆者全国連絡会)が年1回開き、12回目。会員は19都府県に82人いるという。集いには会員たち約20人が参加し、互いの近況や長崎県での支部結成などの報告もあった。(下高充生)
(2025年8月6日朝刊掲載)