逃げ惑うさま 縫い込む 中区 東京の天野さん刺しゅう展
25年8月7日
被爆証言や平和をテーマにした、刺しゅう作家の天野寛子さん(84)=東京=の作品展が、8日まで広島市中区小町のイベントスペースYO―HAKUで開かれている。広島で被爆した女性の体験を1文字ずつ縫い込んで表現している。無料。
国泰寺高出身で被爆者の大竹幾久子さん(85)=米カリフォルニア州=が著書にまとめた母の被爆証言が題材の一つ。打越町(現西区)の自宅で被爆し、逃げ惑う人々の様子を目撃した体験を文章と絵で表現している。日本被団協へのノーベル平和賞の授賞理由の和訳全文の刺しゅうなどを含め、全15点を展示する。
広島での開催は2023年に続き2回目。被爆80年の節目に、市民団体が企画した。木下啓子代表は「天野さんは大竹さんの本に出合い、刺しゅうを通じて被爆の実態の伝承者になりたいと考えた。作品を広く知ってもらいたい」と話す。
午前11時~午後6時(最終日は午後5時まで)。木下さん☎090(7540)4596。(新山創)
(2025年8月7日朝刊掲載)
国泰寺高出身で被爆者の大竹幾久子さん(85)=米カリフォルニア州=が著書にまとめた母の被爆証言が題材の一つ。打越町(現西区)の自宅で被爆し、逃げ惑う人々の様子を目撃した体験を文章と絵で表現している。日本被団協へのノーベル平和賞の授賞理由の和訳全文の刺しゅうなどを含め、全15点を展示する。
広島での開催は2023年に続き2回目。被爆80年の節目に、市民団体が企画した。木下啓子代表は「天野さんは大竹さんの本に出合い、刺しゅうを通じて被爆の実態の伝承者になりたいと考えた。作品を広く知ってもらいたい」と話す。
午前11時~午後6時(最終日は午後5時まで)。木下さん☎090(7540)4596。(新山創)
(2025年8月7日朝刊掲載)