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子どもの遺品を見学 首相、原爆資料館など訪問

 石破茂首相は6日、広島市の平和記念式典に出席後、原爆資料館(中区)を視察した。子どもの遺品などを見学し、芳名録には「祈 平和な世界」と記した。

 石田芳文館長の案内で広島の街並みが一瞬で破壊された様子をCGで再現した「ホワイトパノラマ」や、建物疎開作業中に犠牲になった中学生たちの焼けた衣服や弁当箱などを見て回った。

 石破首相は安芸区の原爆養護ホーム「矢野おりづる園」も訪問。入所する被爆者約40人と面会し「被爆の悲惨さをわれわれの世代、次の世代に伝えてほしい」と語った。 爆心地から約2・5キロの愛宕神社(現東区)近くの自宅で被爆した山吉節子さん(84)は「首相は『大変でしたね』と声をかけてくれた。政治で平和を実現してほしい」と願った。(石川昌義)

(2025年8月7日朝刊掲載)

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