在外被爆者と遺族参列 広島市招待 米韓ブラジルから10人
25年8月7日
被爆80年事業として広島市が招待した米国、ブラジル、韓国に住む被爆者と遺族の代表計10人が6日、平和記念式典に参列した。核兵器廃絶や体験の継承への思いを新たにした。
ブラジルに暮らす盆子原国彦さん(85)は「かつて270人いた被爆者は55人まで減っている。黙とうの際、亡くなった方たちの顔が次々と浮かんだ」と目頭を押さえた。
自ら舞台に立ち、演劇を通じて原爆の悲惨さを伝えている。日本が核兵器禁止条約に加わることを望んでいるが、石破茂首相はあいさつの中で言及しなかった。盆小原さんは「日本が署名・批准すれば後に続く国も増えるのに」と憤る。
初めて参列した米国在住の中川久子さん(82)は「小学生の『平和への誓い』を聞き、若い世代に廃絶への願いを託せると思えた。トランプ政権下の米国では、核問題に関心を持つ学生が増えていると聞く。この流れが広がってほしい」と話した。(二井理江)
(2025年8月7日朝刊掲載)
ブラジルに暮らす盆子原国彦さん(85)は「かつて270人いた被爆者は55人まで減っている。黙とうの際、亡くなった方たちの顔が次々と浮かんだ」と目頭を押さえた。
自ら舞台に立ち、演劇を通じて原爆の悲惨さを伝えている。日本が核兵器禁止条約に加わることを望んでいるが、石破茂首相はあいさつの中で言及しなかった。盆小原さんは「日本が署名・批准すれば後に続く国も増えるのに」と憤る。
初めて参列した米国在住の中川久子さん(82)は「小学生の『平和への誓い』を聞き、若い世代に廃絶への願いを託せると思えた。トランプ政権下の米国では、核問題に関心を持つ学生が増えていると聞く。この流れが広がってほしい」と話した。(二井理江)
(2025年8月7日朝刊掲載)