核抑止依存に警鐘 原水禁・協の広島大会閉幕
25年8月7日
原水禁国民会議などと、日本原水協などの二つの原水爆禁止世界大会は6日、広島市内での日程を終えた。世界で核使用のリスクが高まっていることに危機感を表明。日本政府に核兵器禁止条約の批准を求める声明をそれぞれが発表した。
原水禁系の集会には約550人が参加した。終盤にまとめた声明「ヒロシマ・アピール」では、被爆者の平均年齢が86歳を超す中、核兵器廃絶は「待ったなしの課題」と指摘。ことし3月の核兵器禁止条約第3回締約国会議でのオブザーバー参加を見送った政府を批判し「早期に条約の批准を」と訴えた。
集会に先立ち開かれた国際シンポジウムには、日米韓の識者らが参加。非政府組織(NGO)の核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))のメリッサ・パーク事務局長も登壇し「新しい軍拡競争が起こりつつあるが、核兵器によって国が守られるというのは誤り」と指摘。廃絶へ向けた運動強化を訴えた。
原水協系のヒロシマデー集会には約3550人が参加。米国などが核抑止力を強化している現状に警鐘を鳴らし、日本政府に対し「核兵器禁止条約に署名・批准を」と求める決議を採択した。
原水禁と原水協はいずれも7日から、長崎市に会場を移して世界大会を続ける。(東海右佐衛門直柄)
(2025年8月7日朝刊掲載)
原水禁系の集会には約550人が参加した。終盤にまとめた声明「ヒロシマ・アピール」では、被爆者の平均年齢が86歳を超す中、核兵器廃絶は「待ったなしの課題」と指摘。ことし3月の核兵器禁止条約第3回締約国会議でのオブザーバー参加を見送った政府を批判し「早期に条約の批准を」と訴えた。
集会に先立ち開かれた国際シンポジウムには、日米韓の識者らが参加。非政府組織(NGO)の核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))のメリッサ・パーク事務局長も登壇し「新しい軍拡競争が起こりつつあるが、核兵器によって国が守られるというのは誤り」と指摘。廃絶へ向けた運動強化を訴えた。
原水協系のヒロシマデー集会には約3550人が参加。米国などが核抑止力を強化している現状に警鐘を鳴らし、日本政府に対し「核兵器禁止条約に署名・批准を」と求める決議を採択した。
原水禁と原水協はいずれも7日から、長崎市に会場を移して世界大会を続ける。(東海右佐衛門直柄)
(2025年8月7日朝刊掲載)