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「核軍縮に尽力 決意新た」 NPT会議次期議長 広島市長と面会

 来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の議長を務めるベトナムのドー・フン・ビエット国連大使が6日、広島市の平和記念式典に参列後、市役所で松井一実市長と面会した。「核兵器のない世界と核軍縮に向けて尽力すると決意を新たにした」と語った。

 広島訪問は20年ぶり2回目。ベトナム戦争の歴史を伝えつつ「被爆者の講話を聞き、心を打たれた。被爆者団体や非政府組織など全ての関係者と連携して活動したい」と話した。松井市長は「世界的分断が深まる中、再検討会議の成果に期待する。私も会議に出席したい」と述べた。

 ビエット大使は前日に原爆資料館(中区)を見学し、芳名録に「NPTを含む多国間の枠組みを通じ、広島と長崎の悲劇を繰り返さないため、努力を倍増させなければならない」と記した。

 6日は包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会のロバート・フロイド暫定技術事務局長も松井市長と面会した。(新山創)

(2025年8月7日朝刊掲載)

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