デジタル空間 平和「いいね」 8月6日 SNSなどで発信 平和公園来訪者や著名人
25年8月7日
誰でも、どこにいても平和への思いを発信できる時代だ。広島市で平和記念式典があった6日、平和記念公園(中区)の光景や人々の様子を記録し、交流サイト(SNS)などで発信しようとする人たちの姿があった。デジタル空間で何を伝えたいですか―。思いを聞いた。(山崎雄一、佐藤弘毅)
関東から来たユーチューバーのみわさん(30)は式典の前、原爆ドームを背に語りながら動画を撮影していた。「ニュースでは分からないことがある。来るのが難しい人に現地を見てほしい」。動画は後日、自身のチャンネルに投稿するという。
大阪府枚方市の小学校教諭澤野寛志さん(40)は、小学生が式典で被爆者の先細りを訴えるのを聞いて心が動いた。「忘れてはいけない 伝えていく責任がある」とX(旧ツイッター)でつぶやいた。「誰か1人でも共感してくれたら…」
午前8時15分前後。X上は被爆80年の広島を巡る発信があふれた。「80年前のことを伝え続けていくことは大切だね」「核兵器廃絶を諦めません」「職場の朝礼で原爆の日です。って言ってみた」。被爆体験を聞いた話、政治家批判など内容はさまざま。匿名ゆえの過激な表現もあった。
著名人も発信した。サンフレッチェ広島アンバサダーの森崎浩司さんは「忘れてはならない1日 世界平和を願います」と投稿。お笑いコンビ、アンガールズの山根良顕さん、俳優の東ちづるさんも思いを寄せた。
SNSは瞬時に世界とつながる。「どれほど破壊されたか見て。二度と起きてはいけない出来事だ」。原爆資料館の撮影も交え、メキシコ人女性(30)はインスタグラムに動画を投稿した。フォロワー約1万4千人にヒロシマを伝えるために。
平和への願いがすぐにでも広がれ、「いいね」の共感とともに―。
(2025年8月7日朝刊掲載)
関東から来たユーチューバーのみわさん(30)は式典の前、原爆ドームを背に語りながら動画を撮影していた。「ニュースでは分からないことがある。来るのが難しい人に現地を見てほしい」。動画は後日、自身のチャンネルに投稿するという。
大阪府枚方市の小学校教諭澤野寛志さん(40)は、小学生が式典で被爆者の先細りを訴えるのを聞いて心が動いた。「忘れてはいけない 伝えていく責任がある」とX(旧ツイッター)でつぶやいた。「誰か1人でも共感してくれたら…」
午前8時15分前後。X上は被爆80年の広島を巡る発信があふれた。「80年前のことを伝え続けていくことは大切だね」「核兵器廃絶を諦めません」「職場の朝礼で原爆の日です。って言ってみた」。被爆体験を聞いた話、政治家批判など内容はさまざま。匿名ゆえの過激な表現もあった。
著名人も発信した。サンフレッチェ広島アンバサダーの森崎浩司さんは「忘れてはならない1日 世界平和を願います」と投稿。お笑いコンビ、アンガールズの山根良顕さん、俳優の東ちづるさんも思いを寄せた。
SNSは瞬時に世界とつながる。「どれほど破壊されたか見て。二度と起きてはいけない出来事だ」。原爆資料館の撮影も交え、メキシコ人女性(30)はインスタグラムに動画を投稿した。フォロワー約1万4千人にヒロシマを伝えるために。
平和への願いがすぐにでも広がれ、「いいね」の共感とともに―。
(2025年8月7日朝刊掲載)