×

ニュース

記憶・体験 報じる決意新たに 「ヒロシマ講座」受講記者が取材

 広島市主催のジャーナリスト研修「ヒロシマ講座」を受講した全国の若手記者15人が6日、市の平和記念式典などを取材した。

 静岡新聞社(静岡市)の大石真聖(まさきよ)記者(29)は式典後、静岡県遺族代表の伊藤裕さん(68)から話を聞いた。昨年亡くなった母の被爆体験や、伊藤さんが被爆2世としての活動に意欲を見せたことなどを丁寧に聞き取り、7日の朝刊記事などを執筆した。

 同社では、静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が米国のビキニ水爆実験で被災した歴史なども報じてきた。大石記者は「戦後、被爆80年となり、地域の表に出ていない記憶や体験をどう継承していくかが大きなテーマ。報道することで新聞社が伝承者としての役割を果たしたい」と決意を新たにしていた。

 講座は7月28日から8月7日までの11日間。2002年に始まり、受講者は延べ216人となった。(神田真臣)

(2025年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ