被爆電車の運行再現 広電が9日 156号5年ぶり
25年8月7日
広島電鉄(広島市中区)は6日、米軍による原爆投下の3日後に路面電車の一部区間を復旧させた経験にちなみ、9日に被爆電車の156号を運行すると発表した。現在は営業運行しておらず、2020年以来5年ぶりに本線を走る。被爆80年の節目に合わせて企画した。
午前7時40分ごろに千田車庫(中区)を出発。原爆ドーム前(同)を通り、原爆投下後に運行を再開した己斐-西天満町(現西区、広電西広島-観音町)区間を走る。その後に横川駅(西区)を経由して江波(中区)に同9時20分ごろに到着する。客は乗せない。
156号は1925年の製造で、広電が保有する車両で最も古い。原爆投下時は江波付近に止め置かれていた。現在は千田車庫にある。広電は「市民の方々の愛着が、電車を残す原動力になった。これからも地域とともに歩み続ける誓いを新たにしたい」としている。(伊藤友一)
(2025年8月7日朝刊掲載)
午前7時40分ごろに千田車庫(中区)を出発。原爆ドーム前(同)を通り、原爆投下後に運行を再開した己斐-西天満町(現西区、広電西広島-観音町)区間を走る。その後に横川駅(西区)を経由して江波(中区)に同9時20分ごろに到着する。客は乗せない。
156号は1925年の製造で、広電が保有する車両で最も古い。原爆投下時は江波付近に止め置かれていた。現在は千田車庫にある。広電は「市民の方々の愛着が、電車を残す原動力になった。これからも地域とともに歩み続ける誓いを新たにしたい」としている。(伊藤友一)
(2025年8月7日朝刊掲載)