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平和首長会議 総会スタート 長崎で参加者献花

 世界約8500の都市が加盟する平和首長会議は7日、長崎市で総会を始めた。核兵器のない世界に向けた都市の役割や平和文化の振興などを10日まで議論。2029年までの行動計画や「ナガサキアピール」をまとめる。

 初日は会長を務める広島市の松井一実市長たち約40人が、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館に納められた原爆死没者名簿の前で献花。原爆資料館を見学した。トルコ南東部ディヤルバクルのセッラ・ブジャク共同市長は「被害を知り胸が痛んだ。中東で紛争が絶えない中、総会を通じ平和構築に向けた強いメッセージを出したい」と述べた。

 22カ国の160都市・団体の首長や代表者が出席を予定。8日は、被爆体験の証言を聞き、パネル討議をする。10日に行動計画やアピールを採択する見通し。9日は国内加盟都市会議総会で、政府への要請内容などを決める。

 平和首長会議は1982年に広島、長崎両市が前身の組織を設立。総会は原則4年に1度、両市で交互に開いている。前回は新型コロナウイルスの影響で予定より1年遅れ、22年に開催した。(下高充生)

(2025年8月8日朝刊掲載)

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