[被爆80年] 平和へ できること討論 府中中生徒が企画 被爆者も参加
25年8月8日
広島原爆の日から一夜明けた7日、府中中(府中町)の生徒が、元広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさん(77)や町内の被爆者を交えたパネル討論を同町の府中公民館で開いた。被爆80年の節目の日を過ぎても平和な世界の実現を目指し続ける意思を示そうと企画した。
テーマは「これからの世界のために私たちにできることは何か」。紛争が絶えない国際情勢に言及したリーパーさんは「多くの人が自分の利益だけを考える『戦争文化』にとらわれているのではないか」と問いかけた。同中3年の竹野瞬一さん(14)は「平和について討論し、発表する活動を続けている。さまざまな意見に触れて、自分の考えを深めている」と校内の実践を紹介した。
同中の卒業生で崇徳高(広島市西区)3年林友紀さん(17)は、被爆前後の写真のカラー化に取り組む新聞部の活動を紹介。「日常を一瞬で奪う原爆の恐ろしさを、記憶を形に残して伝えていく」と強調した。被爆者の八幡照子さん(88)は、海外を訪ねて自身の体験を英語で語る活動を紹介した。会場では約130人が聴講し、平和への思いを共有した。(石川昌義)
(2025年8月8日朝刊掲載)
テーマは「これからの世界のために私たちにできることは何か」。紛争が絶えない国際情勢に言及したリーパーさんは「多くの人が自分の利益だけを考える『戦争文化』にとらわれているのではないか」と問いかけた。同中3年の竹野瞬一さん(14)は「平和について討論し、発表する活動を続けている。さまざまな意見に触れて、自分の考えを深めている」と校内の実践を紹介した。
同中の卒業生で崇徳高(広島市西区)3年林友紀さん(17)は、被爆前後の写真のカラー化に取り組む新聞部の活動を紹介。「日常を一瞬で奪う原爆の恐ろしさを、記憶を形に残して伝えていく」と強調した。被爆者の八幡照子さん(88)は、海外を訪ねて自身の体験を英語で語る活動を紹介した。会場では約130人が聴講し、平和への思いを共有した。(石川昌義)
(2025年8月8日朝刊掲載)