[被爆80年] 大竹で平和への誓い新た 追悼イベント コンサートや朗読
25年8月9日
大竹市原爆被害者友の会は、被爆80年に合わせた原爆死没者追悼イベントを同市立戸の市総合市民会館で開いた。コンサートや鎮魂の明かりの点灯を通じて、100人を超える市民たちが平和への思いを強くした。
コンサートには、同市出身で米国を拠点に「表現師」として活動する三宅由利子さん、同市在住の歌手二階堂和美さんが出演。美空ひばりさんの反戦歌「一本の鉛筆」などを順番に歌った。二階堂さんが原爆が落とされた日を思い作詞作曲した「蝉(せみ)にたくして」など3曲は2人で一緒に披露した。
続く朗読会では原爆で子どもを亡くした母親の体験記などを紹介。慰霊碑「叫魂(きょうこん)」前では、小中高生が平和へのメッセージを書いた紙コップに発光ダイオード(LED)ライトを入れて並べ、市内の原爆死没者「2579」の数字を浮かび上がらせた。
節目の年の特別イベントとして5日夜に開催。両親が被爆者という同市玖波の片桐則行さん(75)は「被爆者が亡くなる中、2世や3世が惨禍を語り継がなければいけない」と決意を新たにしていた。(和泉恵太)
(2025年8月9日朝刊掲載)
コンサートには、同市出身で米国を拠点に「表現師」として活動する三宅由利子さん、同市在住の歌手二階堂和美さんが出演。美空ひばりさんの反戦歌「一本の鉛筆」などを順番に歌った。二階堂さんが原爆が落とされた日を思い作詞作曲した「蝉(せみ)にたくして」など3曲は2人で一緒に披露した。
続く朗読会では原爆で子どもを亡くした母親の体験記などを紹介。慰霊碑「叫魂(きょうこん)」前では、小中高生が平和へのメッセージを書いた紙コップに発光ダイオード(LED)ライトを入れて並べ、市内の原爆死没者「2579」の数字を浮かび上がらせた。
節目の年の特別イベントとして5日夜に開催。両親が被爆者という同市玖波の片桐則行さん(75)は「被爆者が亡くなる中、2世や3世が惨禍を語り継がなければいけない」と決意を新たにしていた。(和泉恵太)
(2025年8月9日朝刊掲載)