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平和の灯に脱炭素ガス 広島ガスプロパン 来月から初供給

 広島ガスプロパン(広島県海田町)は9月1日、広島市中区の平和記念公園内にある平和の灯(ともしび)に、カーボンオフセットの液化石油ガス(LPG)を初めて供給する。二酸化炭素(CO₂)の排出削減に取り組む広島市に来年3月末まで納める。

 同社の扱うカーボンオフセットのLPGは、インドの水力発電整備で生まれたCO₂排出権を元売りが購入し、使用時などに発生する温室効果ガスと相殺する仕組み。供給量は計13トンで、43トンのCO₂削減につながる。

 同社は昨年度から、通常のLPGを平和の灯向けに供給している。今年4月からカーボンオフセットのLPGを広島市内のタクシー会社に販売するなど取扱量を増やしており、脱炭素化が図れる燃料として市に提案していた。

 同社は「被爆80年に核兵器廃絶や平和を願ってともされ続ける平和の灯にガスを安定的に届け、環境保全にも貢献したい」としている。(小川満久)

(2025年8月16日朝刊掲載)

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