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[戦後80年] 核廃絶を願い平和の鐘突く 高校生たちが集会

 終戦の日の15日、平和記念公園(広島市中区)の平和の鐘を鳴らし、戦争も核兵器もない世界を願う集いがあった。高校生たち約50人が、戦争や米軍による原爆投下の犠牲者を追悼し、恒久平和のために行動する決意を新たにした。

 生徒3人がスピーチした。広島大付属高(南区)1年河田実桜さん(15)は、クラブ活動で園内の慰霊碑を巡った経験に触れ、「平和とは何も起きていないことではなく、誰かが過去を知り、今を見詰め、次の誰かに伝えるからこそ成り立つ」と訴えた。

 同校1年斉藤瑞乃(たまの)さん(15)は英語で、被爆から80年がたち戦争への関心が薄れていると危惧し「私たちが沈黙を続ければ、平和は失われる」と強調した。その後、参加者全員で黙とうし、順に鐘を突いた。

 広島ユネスコ協会(中区)が主催し、2000年から続けている。(下高充生)

(2025年8月16日朝刊掲載)

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