[戦後80年 備後] 上下と戦争 関わり知って 歴史文化資料館で展示
25年8月10日
府中市上下町の市上下歴史文化資料館で、町民の戦争体験に関する資料を紹介する特別展が開かれている。戦後80年の節目に、戦争の記憶を継承しようと企画した。31日まで。
中国戦線で従軍した獣医師に送られた慰問袋と中に入っていた当時の新聞、学生が軍事教練で使った木銃、陸軍士官用の軍帽など25点を展示。海中に潜み、上陸しようとする敵の船に機雷付きの棒を突き上げる人間機雷「伏龍(ふくりゅう)」の訓練を受けた特攻隊員の手記のパネルもある。
資料は寄贈を受けたり、町民から借りたりして集めた。守本百合香学芸員(37)は「戦争と町内が無関係ではなかったことを知ってほしい」と話している。入場無料。月曜休館。☎0847(62)3999。(佐々木裕介)
(2025年8月10日朝刊掲載)
中国戦線で従軍した獣医師に送られた慰問袋と中に入っていた当時の新聞、学生が軍事教練で使った木銃、陸軍士官用の軍帽など25点を展示。海中に潜み、上陸しようとする敵の船に機雷付きの棒を突き上げる人間機雷「伏龍(ふくりゅう)」の訓練を受けた特攻隊員の手記のパネルもある。
資料は寄贈を受けたり、町民から借りたりして集めた。守本百合香学芸員(37)は「戦争と町内が無関係ではなかったことを知ってほしい」と話している。入場無料。月曜休館。☎0847(62)3999。(佐々木裕介)
(2025年8月10日朝刊掲載)