被爆体験の継承テーマに朗読会 浜田で15日 出身の堀越さんが物語
25年8月10日
浜田市出身で執筆活動に取り組む堀越千歳さん(66)が15日、平和の尊さを伝える朗読会を同市内で開く。被爆体験の継承をテーマにした自作の物語を、広島市で演劇や音楽活動をしている友人たちが上演。「戦争や平和を自分のこととして捉え、浜田でできることを考えるきっかけにしてほしい」と願う。(黒田健太郎)
物語は、堀越さんが浅井歌音のペンネームで2018年にまとめた作品。実在の女性をモデルに被爆体験をどう受け止め、継承していくかを問いかける。演劇活動に携わる竹元恵美子さんが朗読し、欧州の古楽器シター奏者の白井朝香さんが生演奏で演出する。
堀越さんは、被爆2世の夫の転勤で1994年から17年間、広島市内で生活。長女が98年の平和記念式典でこども代表として「平和への誓い」を読むなど、被爆地に思いを寄せてきた。
この間、学校のPTA活動で開いた演奏会で白井さんと知り合い、平和をテーマに物語を書くことを勧められたという。被爆者である義母や、島根県立高等女学校(現浜田高)に通った母の話も参考に執筆。被爆75年の20年に3人で広島市で朗読イベントを開いた。
今は兵庫県に住む堀越さん。「被爆体験を踏まえた平和活動の輪が広島の外に広がっていない」と感じ、故郷での朗読会を思い立ったという。「浜田と広島はつながりが深い。音楽や朗読を聴いて思いをはせるだけでも平和につながる一歩になる」と呼びかける。
同市下府町のイベントスペース「ハマイロ」で午後5時45分から。定員35人。2千円、小学生以下500円で、別に飲み物の注文が必要。実行委員会☎080(4167)6491。
(2025年8月10日朝刊掲載)
物語は、堀越さんが浅井歌音のペンネームで2018年にまとめた作品。実在の女性をモデルに被爆体験をどう受け止め、継承していくかを問いかける。演劇活動に携わる竹元恵美子さんが朗読し、欧州の古楽器シター奏者の白井朝香さんが生演奏で演出する。
堀越さんは、被爆2世の夫の転勤で1994年から17年間、広島市内で生活。長女が98年の平和記念式典でこども代表として「平和への誓い」を読むなど、被爆地に思いを寄せてきた。
この間、学校のPTA活動で開いた演奏会で白井さんと知り合い、平和をテーマに物語を書くことを勧められたという。被爆者である義母や、島根県立高等女学校(現浜田高)に通った母の話も参考に執筆。被爆75年の20年に3人で広島市で朗読イベントを開いた。
今は兵庫県に住む堀越さん。「被爆体験を踏まえた平和活動の輪が広島の外に広がっていない」と感じ、故郷での朗読会を思い立ったという。「浜田と広島はつながりが深い。音楽や朗読を聴いて思いをはせるだけでも平和につながる一歩になる」と呼びかける。
同市下府町のイベントスペース「ハマイロ」で午後5時45分から。定員35人。2千円、小学生以下500円で、別に飲み物の注文が必要。実行委員会☎080(4167)6491。
(2025年8月10日朝刊掲載)