×

ニュース

世界平和願い盆ダンス 広島

 被爆1年後の広島で開かれた盆踊り大会を再現した「ひろしま盆ダンス」(中国新聞社主催)が9日、広島市中区のひろしまゲートパークプラザで始まった。初日は約1万2千人が来場。被爆80年に世界平和を願い、大きな踊りの輪をつくった。

 開会式では、原爆や過去の災害の犠牲者に黙とう。中国新聞社の岡畠鉄也社長は「被爆1年後、市民は盆踊りに希望の光を見た。平和を考えるきっかけにしてほしい」とあいさつした。雨の中、傘の花も咲き、来場者は広島県民踊協会のメンバーを手本にした「広島音頭」などで盛り上がった。

 コウネ料理などの飲食ブースやステージイベントもあった。浴衣姿で楽しんだ呉市の団体職員藤本真司さん(52)は「平和で笑って踊れる世界であってほしい」と願った。

 盆ダンスは1946年の「戦災供養盆踊り大会」の理念を引き継いで2018年に始まり、6回目。10日は午後6時から9時半まで。雨天の場合は11日に順延する。入場無料。(神田真臣)

(2025年8月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ