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[戦後80年 芸南賀茂] 不戦・記憶の継承 誓う 東広島で追悼式

 東広島市の戦没者追悼式が19日、同市西条西本町の市民文化センターアザレアホールであった。終戦から80年の夏に遺族たち約200人が命を落とした先人を思い、不戦の誓いを新たにした。

 参列者は黙とうの後、献花台に白い花を手向けた。遺族代表の大林春美さん(94)=西条町郷曽=が「(先人の犠牲を)伝えていくことは大切」などとつづったメッセージを、近くに住む小西照枝さん(83)が代読した。

 東西条小6年の川邉涼楓(りょうか)さん、中須賀陽叶(はると)さん、山田悠生(はるき)さん=いずれも(12)=は「過去と現在に真正面から向き合い、学び、考え続け、伝え続けていく」と、平和のメッセージを読み上げた。

 広島大の留学生たち3人もビデオで平和メッセージを寄せた。式にも参列したシリア出身のマシャール・ムハンマドさん(27)は「広島の復興を知る中で『希望』が大切だと学んだ。母国の再建に貢献したい」と話していた。(石井雄一)

(2025年8月19日朝刊掲載)

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