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「非核地帯」推進を 連合など3団体 広島で平和大会

■記者 金崎由美、久行大輝

 連合、原水禁国民会議、核禁会議の3団体は4日、広島市中区の広島グリーンアリーナで平和ヒロシマ大会を開いた。一方、日本原水協などの世界大会は国際会議を続け、核兵器廃絶への道筋やヒバクシャ支援について議論を深めた。

 平和ヒロシマ大会は6500人が参加。連合の古賀伸明事務局長は「非核三原則を堅持し北東アジア非核兵器地帯を推進しよう」と呼び掛け、原水禁の川野浩一議長は「過ちは繰り返しませんとの誓いを、来春の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に結実させよう」と訴えた。

 大会前に古賀氏らは、連合が加盟する国際労働組合総連合(本部ベルギー)代表とともに広島市役所で秋葉忠利市長と面会。連合などの国際的な取り組み「核兵器廃絶を求める1000万署名」の現状を報告し、広島市など平和市長会議が唱える「2020ビジョン」への協力も確認した。

 原水協などの国際会議では、「フィジー核実験被ばく復員兵士の会」のポール・アーポイ副会長が英国による太平洋クリスマス島周辺の核実験で被曝(ひばく)した体験を証言し、「家族も病気に苦しんでいる」と支援を訴えた。在韓被爆者団体の代表らも補償の充実を求めた。

(2009年8月5日朝刊掲載)

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