[戦後80年 島根] 「忘れぬ」胸に 戦没者追悼 益田の正法寺 遺族たち30人 戦争の恐ろしさ 次世代へ
25年8月24日
益田市横田町の浄土真宗本願寺派正法寺で23日、戦後80年の戦没者追悼法要が営まれた。遺族たち約30人が参列。市の近辺から日中戦争や太平洋戦争の戦地に赴き、戦死した50人を悼んだ。(永井友浩)
祭壇には軍服姿の遺影を並べたパネルが掲げられ、須山成顕住職(55)が読経する中、遺族たちが手を合わせた。
軍医だった26歳の伯父を1945年3月に亡くした同寺遺族会の松本祐二会長(72)=横田町=は「戦後20年たっても、祖父が伯父の写真を無言で眺めていたことを思い出す。終戦の日を知らない人が増えるなど、戦争の記憶が風化する中、追悼法要を続けて伝えていきたい」と話した。
追悼法要が始まったのは2019年。戦後50年を境に、戦没者の追悼行事を終了する動きが広がる中、正法寺の前総代長で、自身も海軍飛行予科練習生だった伊藤義照さん(94)=あけぼの本町=が、寺や地域に働きかけたことで実現した。
法要では、悟りの境地を表す「涅槃(ねはん)」と題した冊子を参列者に配った。法要が始まった経緯を記し、50人の遺影を収めている。
この日、参列した伊藤さんは「家族を亡くしたつらい体験を話せる遺族も少なくなった。法要を通し、戦争の恐ろしさや平和への願いを次の世代へ引き継いでいってほしい」と願っていた。
(2025年8月24日朝刊掲載)
祭壇には軍服姿の遺影を並べたパネルが掲げられ、須山成顕住職(55)が読経する中、遺族たちが手を合わせた。
軍医だった26歳の伯父を1945年3月に亡くした同寺遺族会の松本祐二会長(72)=横田町=は「戦後20年たっても、祖父が伯父の写真を無言で眺めていたことを思い出す。終戦の日を知らない人が増えるなど、戦争の記憶が風化する中、追悼法要を続けて伝えていきたい」と話した。
追悼法要が始まったのは2019年。戦後50年を境に、戦没者の追悼行事を終了する動きが広がる中、正法寺の前総代長で、自身も海軍飛行予科練習生だった伊藤義照さん(94)=あけぼの本町=が、寺や地域に働きかけたことで実現した。
法要では、悟りの境地を表す「涅槃(ねはん)」と題した冊子を参列者に配った。法要が始まった経緯を記し、50人の遺影を収めている。
この日、参列した伊藤さんは「家族を亡くしたつらい体験を話せる遺族も少なくなった。法要を通し、戦争の恐ろしさや平和への願いを次の世代へ引き継いでいってほしい」と願っていた。
(2025年8月24日朝刊掲載)